〒467-0054 名古屋市瑞穂区丸根町1-8 052-831-9970

むずむず脚症候群を自分で診断する方法

WEB予約

052-831-9970

WEB予約

  • ホーム  >  
  • むずむず脚症候群を自分で診断する方法

むずむず脚症候群を自分で診断する方法
diagnose

実は、「先生、むずむず脚でしょうか?」と自己診断して受診してくる患者さんの半分はむずむず脚ではありません。
本来、国際RLS(むずむず脚症候群)研究グループの必須診断基準に従って判定すれば85%の精度で自己診断できるはずです。しかし、そうならないのは診断基準を正確に解釈できていないからです。

ここではむずむず脚症候群を正しく自己診断できるように、診断に必要な必須診断基準4項目と問診で重要な家族歴と周期性四肢運動のポイントを解説します。

4つの自己判断と判断基準
diagnose

必須診断基準 1
「脚をじっとしていられないこと。通常は脚に不快な感覚が現れるためにじっとしていられない(なかには不快な感覚がないにもかかわらず脚をじっとしていられないケースもある。また、この症状が脚だけでなく、腕や身体の他の部分にも現れることがある)」

治療を求めてくる患者さんの大部分は“じっとしていられない症状”と“不快な感覚”の両方を持っています。この不快な感覚は普段経験する感覚と同じではありません。
むずむずする、蟻が這っている、ミミズが動いている、引っ張られる、静脈の中で炭酸がはじけているなど、さまざまなほかの感覚に例えるのです。

すべての患者さんに共通しているのは、異常感覚が表面ではなく脚の内部にあることと脚の内部で動きのある感覚ということです。また、異常感覚を痛みとして訴えることもあります。さらに、脚だけでなく腕やそのほかの身体の部分にも症状が現れることがあります。RLSが悪化すると臀部、体幹、顔面まで症状が広がることもあります

脚をじっとしていられないことに対する患者さんの反応を、無意識で繰り返し脚を動かしている状態、たとえば足をパタパタさせるような、癖のような行為と混同してはいけません。癖のような行為は、急に現れて耐え難いような「じっとしていられない感覚」を伴いません。

必須診断基準 2
「じっとしていられない症状や不快な異常感覚は、寝たり座ったりしているような安静時や活動をしていない時間に出現したり悪化したりする」

この基準は下肢静止試験(SIT)に基づいた研究の結果から支持されています。SITは脚をベッドの上に投げ出して座ったまま1時間動かないように指示され、周期性四肢運動と異常感覚を評価する検査です。

RLS患者では安静時間が長くなると健常者と比べて周期性四肢運動と異常感覚の発現が増えてきます。さらに、安静時間が長くなるほど異常感覚の強さと周期性四肢運動の頻度が大きくなります。この基準が示す安静とは、身体的な活動の休止と注意力が低下しているような精神活動の休止状態の両方を含んでいます。

座っていたり寝ていたりしていても、注意力を上げることでRLSの自覚症状を減らせることが知られており、患者さんはしばしば集中して会話をしたり、テレビゲームをしたりして自覚症状をやわらげると報告されています。

診断基準には「寝たり座ったり」と書かれていますが、いかなる安静の体位でも安静が十分長く続けば自覚症状は現れます。体位がより安静で、時間がより長いほど、より自覚症状は発現しやすくなります。長時間固定した体位で座っていたり寝ていたりしたために生じた筋肉痛や足のしびれや痛みとRLSの症状を混同しないよう注意が必要です。

必須診断基準 3
「じっとしていられない症状や不快な異常感覚は、歩いたりストレッチのような運動により、少なくとも動かしている間は、部分的にまたは完全に消失する」

運動による症状の緩和は身体活動が始まると即座に、あるいは非常に早く始まります。

ただし、運動による症状の緩和は必ずしも完全なものではなく、たとえ完全に消失したときでも、患者さんは今は症状が抑えられているが、運動が終わるや否や戻ってくることをわかっているようです。運動自身が症状の緩和をもたらすので、運動が続く間はその効果も持続します。

歩いたり、ストレッチしたり、脚を曲げたり、異常感覚を和らげるための運動をする代わりに、脚をこすったり、脚を温水や冷水につけたり、脚に強い刺激を加える患者さんもいます。

重症になると、以前には症状を緩和できた量の運動や刺激を加えてもまったく効果が得られなくなることがあります。重症なために運動で症状の緩和が得られない患者さんには、病気の早期には運動により症状の緩和が得られたかどうかを思い出してもらう必要があります。この基準はすべての患者さんに該当する必要がありますが、重症患者についてはこの基準は現在の状態を反映しておらず、病気の早期だけに当てはまる項目かもしれません。

必須診断基準 4
「じっとしていられない症状や不快な異常感覚は、日中よりも夕方や夜間に、あるいは夕方や夜間だけに悪化する(症状が非常に高度なときには、夜間の悪化に気づかないかもしれないが、以前には夜間の悪化がみられたことが必要である)」

症状が夕方や夜間に悪化するのは、夕方や夜間にヒトの活動性が低下して日中よりも安静の影響が大きくなるからでしょうか?

重症患者を72時間以上連続して観察した研究において、患者のじっとしていられない症状のピークは午前0時から数時間の時間帯にあり、症状の底辺は午前10~11時にあること、周期性四肢運動がもっとも多くなるのは深部体温の日内変動カーブが低下する相で、周期性四肢運動がもっとも少なくなるのはカーブが上昇する相であることなど、RLS症状に対する日内変動の影響が明らかとなりました。

重症の患者では24時間自覚症状があり明瞭な日内変動は認められないかもしれませんが、これらの患者さんも病気の早期で症状が軽度であったときには夕方や夜間に悪化する典型的な症状を持っていたのです。また、飛行機で旅行するときなど長時間の活動低下や安静のときにだけにRLS症状が発現するという患者さんは、夕方や夜間の悪化を自覚していないだけで、実際には午後や夕方に長時間のフライトを経験したときに症状が悪化することを報告しているだけかもしれません。

家族歴(むずむず脚症候群の50%以上に家族歴がある)

実はむずむず脚症候群はご家族でも同じ症状をお持ちの事があります。
欧米の研究では50%以上の患者さんの家族にもむずむず脚症候群の症状があったと報告されています。当院の患者さんでも約3割の患者さんの家族にも同じ症状があったと分かっています。
特に遺伝的に第一親近者(親と子)にあることが多いです。
しかし、発症する時期も症状の大きさも個人差がありますので、言われるまで気にしていなかったなんて事もしばしばあります。

脚がビクン!っとなる。周期性四肢運動

周期性四肢運動はむずむず脚症候群の85%に認められる不随意運動で、患者に認められる唯一の客観的な異常所見です。主に睡眠中に現れ、下肢の足首と母趾が痙攣するようにピクンと反り返ります。動きが大きくなると膝や股関節までビクンと動いたり、腕も動いたりします。この痙攣様の不随意運動が5~90秒周期で規則正しく繰り返して出現するのが周期性四肢運動です。

眠りが浅いときは自分でも足が勝手に動くのがわかるし、脚がビクンと動いて夜中に何度も目が覚めることもあります。また、周期性四肢運動は家族が気づいていることが多いので一度家族に確かめるとよいでしょう。ただし、周期性四肢運動だけがあってむずむず脚症候群の自覚症状がない場合はむずむず脚症候群ではありません。高齢者では夜間に周期性四肢運動が認められるのはよくある現象で、周期性四肢運動自体は必ずしも病的なものではありません。

自己診断はいかがでしたか?
diagnose

さあ、あなたには必須診断基準4項目がすべて当てはまったでしょうか? そのうえで、家族歴や周期性四肢運動があればむずむず脚症候群の診断は確実です。自己診断を確かめたいなら、病院を受診して下さい。

トップに戻る